自賠責保険の損害率悪化と保険料値上げについて

自賠責保険の損害率悪化と保険料値上げについて

今まで、自賠責の保険料は、これまでの累積収支、運用益などを還元するとして引き下げなとも行われていました。しかし、2011年4月より自賠責保険料が引き上げされることになります。この理由は具体的な数字がはっきりしないのですが、まず損害率が悪化したということがいわれています。つまり、損害率とは、保険金を保険料で割ったものです。つまり事故が増加して保険金の支払いが増えた場合に、損害率が悪化したというわけです。

 

今回の値上がりの理由として挙げられているのは、この保険金の支払いが予想を上回るほど大きく、段階的に自賠責保険料を上げていくということが決定されたことと、累積運用額に問題があるということです。

 

そもそも、2008年に値下げされたのは2013年に元の水準に戻すということを前提としていて、それを2段階で実施するのが今回の措置であると説明されています。しかし、本当に収益が悪化しているのか、このあたりはどうも明確ではありません。具体的な数字でどのくらいの累積運用で損失がでているのか、ネット上に公開されている「自賠責保険審議会」の資料をみてみました。

 

これによると、「平成23契約年度の純保険料率の損害率は139.9%」、として「予定損害率133.8%と比較して成績の悪化が見込まれる」とされて、4710億円の赤字がでるとしています。しかし、累積運用益の残高はこれを上回る4772億円とあるのですが、2011年4月に早急な値上げが必要な理由はよく分かりません。確かに財源的な余裕があるとはいえないでしょうが、値上げの幅や値上げすることによってどのように改善されるのかが明確ではなく、今ひとつすっきりしないものになっています。

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